香川県の坂出市にある神谷(かんだに)神社、昭和30年に国宝に認定され、造営年代が明らかな社殿のものでは日本最古の神社です。本殿以外にも仏像、仮面など重要文化財や市の指定文化財を多数所有してます。
すぐ傍の国道は施設の送迎でよく車で通ってて『国宝 神谷神社』の看板は目にしてるのにいつも素通り状態でした。
『国宝』という言葉にはいつも惹かれてたのですが「国宝を見たい、前から気になってた」という施設利用者さんのご要望で今日は神社を訪れてみることになりました。
そもそも国宝って何?国宝の基準は誰がどうやって決めるの?
国宝とはその名の通り国の宝、日本の宝物ということです。
文部科学省に設置される『文化審議会』というところの委員が調査して文部科学大臣にその内訳を申請、大臣が最終的に決定の可否をします。
文化審議会の委員の多くが大学教授や博物館の館長といった専門家から構成されており、中には会社社長や芸能人もいたりします。
有名どころでは歌舞伎俳優の市川團十郎さんや作家の森まゆみさんも過去に委員を務めておられました。
国宝の多くは昭和20~30年代に集中的に指定されていて、ここ最近の認定件数に関しては年間数件にとどまっております。
国宝神谷神社へのアクセスは?駐車場はあるの?
駐車スペースもそんなに広くはないですが車5、6台分が確保されてます。
障がい者用の駐車スペースはないですがどこに停めても車椅子の乗り入れは容易だと思います。
神谷神社へのアクセスは高松市方面からは国道11号線を坂出市に向かって進みます。
ずっと行くと『五色台病院』というかなり大きな目につく看板がありますので、その先のT字路をそのまま坂出市街方面に直進してください。
T字路を超えて200m程進むと右手に『国宝神谷神社』の比較的大きな標識が見えてまいります。
その角を右折してあとは標識通りに進んでください。
途中で車一台がやっと通れるぐらいな細い道もあり「この方向で本当に合ってるの?」と思われるかもしれませんが大丈夫、指示通りに進めば神社まで無事に辿り着けます。
神谷神社、車椅子でも大丈夫?
車椅子の方でも全然大丈夫です。
国宝ということで物凄く広い神社を想像してたのですが、割りと小じんまりとした所で本殿や境内を車椅子で隈なく巡ることができました。
湾曲したちょっと変わった形の屋根や丸柱、面とりの角柱など鎌倉時代の建築様式がよく表現されてるそうで歴史好きの人には堪らない神社だと思います。
また『残念切りの石』という傷が多数ついている置き石もあり、とても興味をそそられました。
本殿前の階段はさすがに段差が大きくて難しいですが、それでも他の石像の前では車椅子からお賽銭を入れて拝むことができます。
ただ今日みたいな晴天の日は大丈夫なのですが境内は舗装されておらず、雨の日などは道がぬかるみ状態になりそうですので天候の悪い日や雨の後は避けた方が無難なようです。
お手洗いは車椅子対応なの?
お手洗いは境内に簡易的なトイレがあります。
男女別になってる和式のお手洗いですので車椅子対応のトイレはありません。
ですので出かける前に済ませておいた方がいいです。
まとめ
とても静かで威厳を感じさせる神谷神社、ご近所で散歩されてる方にお話しを伺ってみたのですがあまり訪れる人はいないということでした。
車椅子でも難なく出かけられるせっかくの素晴らしい国宝神社なのに非常にもったいないと思います。
お手洗いにちょっと不便を感じたものの、それ以外は比較的スムーズに参拝することができました。